
東京国立博物館で開催中の特別展「出雲と大和」の内容に結びつくドキュメンタリー番組を見つけたので紹介します。NHKスペシャル「巨大神殿は実在したのか〜古代・出雲大社のナゾ〜」です。
出雲と大和展は東京国立博物館(上野)で2020年1月15日(水)−3月8日(日)開催中。
放送されたのは2001年6月23日(土)。
いまから20年近く前です。
ただ、内容がオモシロイ。
それまで単なる伝説だと思われていた出雲の巨大神殿が実在したのではないかという話。
きっかけは、出雲大社の境内から発見された丸太。
1本で直径1.3mあり、これを3本まとめて巨大な柱とした跡が見つかりました。
平安時代の文献には、国内で高さ1番は出雲大社、2番が東大寺大仏殿との記述があります。
東大寺大仏殿の高さは46m。
出雲大社に、高さ48mの巨大神殿があったのではないか。
その謎に迫る放送になっています。
推測では、30mの柱が18mの建物を支える構造。
ただし、柱を埋め込んだ深さはわずか2m。
30mの柱を2mの深さの穴で支えられるのか?
しかも、その上には18mの建物がある。
技術的に可能なのか?
建築学など様々な側面から検証が行われます。
奈良に都が開かれる前に、出雲に大きなクニがあった。
その出雲から大和へ国譲りが行われた。
こうした話にも関連した巨大神殿について知ることができる番組です。
NHKスペシャル「巨大神殿は実在したのか」は、NHKオンデマンドで見られます。
ちなみに、私は動画サービスのU-NEXTで見ました。
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こちらは知っている方も多いかと思います。
NHKスペシャルとは違って、「出雲」ではなく「大和」について知ることができる一冊。
文庫で350ページ近くありますが、別々に公表した内容を一冊にまとめたもののなので、気になる章だけの拾い読みでも内容が理解できるようになっています。
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