
公立中学生の場合、中学3年生になると塾通いをする生徒の割合が一気に増加します。高校受験対策としてですが、気をつけなければならないのは塾で習うべき教科です。
公立高校入試などでは5教科入試が一般的です。
では、塾でも5教科すべてを勉強する必要があるのでしょうか?
いままで塾に通っていなかった人が勘違いしやすいのが「勉強は塾に行けば大丈夫」と考えてしまうことです。高校受験勉強は学校と塾だけの勉強では不十分です。
家でも自分で勉強しなければならないのです。
家で出来ないこと、自分ではわからないことを補うのが塾です。
「塾で勉強しておけば安心」なんてことはありません。
そもそも、塾だけでは勉強の絶対時間が足りないのです。
勉強で大切なことは量よりも質であることは言うまでもありません。
ただし、最低限必要な量というものもあります。
その勉強時間を塾だけで確保しようとするのは非現実的です。
また、覚えるだけのことは塾で勉強する必要もありません。
単なる暗記力を試すような入試問題は減ってきていますが、勉強には最低限、覚えなければならないことがあります。例えば、英単語など。これは自分でガンバルしかありません。
塾で効率的な暗記方法を教えてくれることがありますが、その効率的な方法を使って実際に覚えるのは自分です。これは自宅など塾以外の勉強時間でやるしかありません。
となると、塾で勉強すべき科目は自然と決まってきます。
自分では出来ないこと、わからないこと、苦手なことです。
数学の図形の問題の考え方がわからない、国語の読解問題が苦手、英語の文法問題の解き方がわからない…こうした独学では勉強しにくい科目を塾で勉強すべきです。
反対に、歴史は得意で参考書などで自分で勉強できるのであれば、わざわざ塾で勉強する必要はありません。塾で、アレもコレもとなるのは、どれも中途半端になってしまうだけです。
中学3年生から塾通いするのであればメリハリが必要です。
苦手な科目を集中的に塾で勉強する。
それ以外の科目は独学中心で、足りない部分だけ夏期講習などで補うのが効率的です。
塾と独学を上手に使い分けで受験勉強をするようにしてください。
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