

中学歴史に出て来る宗教を時代別に関連キーワードと一覧にしました。
| 神道 | 日本古来の宗教。神社などで祭祀が行われる | 自然崇拝、八百万の神 |
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| 仏教 | 6世紀に大陸から伝来 | 法隆寺、飛鳥寺 |
仏教伝来時の推進派と反対派の論争。推進派は蘇我氏、反対派は物部氏。反対派は日本古来の神の怒りを招くと主張。
| 仏教 | 大仏や東大寺などが建立され、仏教文化が発展 | 聖武天皇、鎮護国家 |
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仏教の力によって国を守ろう・安定させようという考え方。聖武天皇が採用。
| 天台宗(仏教) | 最澄(さいちょう)が広める | 比叡山延暦寺、伝教大師 |
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| 真言宗(仏教) | 空海(くうかい)が広める | 高野山金剛峯寺、弘法大使 |
最澄や空海が中国から持ち込んだ新しい仏教で、山寺などでの修行を重んじ、祈りやまじないを伴うもの。
武士が登場したことで戦乱の続く世の中になり、その中から鎌倉仏教と呼ばれる新しい仏教が生まれるのがこの時代です。
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浄土宗(じょうどしゅう) | 法然(ほうねん)が広める | 南無阿弥陀仏と唱える |
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浄土真宗(じょうどしんしゅう) | 親鸞(しんらん)が広める | 一向宗とも呼ばれる。悪人も救われる |
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法華宗(ほっけしゅう) | 日蓮(にちれん)が広める | 日蓮宗とも呼ばれる。南無妙法蓮華経と唱える |
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時宗(じしゅう) | 一遍(いっぺん)が広める | 念仏踊り |
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臨済宗(りんざいしゅう) | 栄西(えいさい)が広める | 禅宗のひとつ |
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曹洞宗(そうとうしゅう) | 道元(どうげん)が広める | 禅宗のひとつ |
鎌倉仏教は新しい仏教とされていますが、鎌倉仏教より前の仏教(古い仏教)には南都六宗と呼ばれる奈良時代からある仏教と平安二宗と呼ばれる平安時代に発展した仏教があります。
鎌倉時代の新しい仏教が広まるとともに、キリスト教が入ってきたのがこの時代です。
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禅宗 | 幕府の保護を受け広まる | 五山の制度 |
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キリスト教 | ザビエルが来日し広める | キリシタン大名(大友宗麟、大村純忠、小西行長ら) |
豊臣秀吉は天下統一の妨げになると考え1587年にキリスト教の信仰を禁止するバテレン追放令を出しました。
キリスト教を禁止した江戸幕府は、秩序・体制を維持するために儒教を利用しました。
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儒教 | 古代の中国で孔子が広めた教え | 朱子学 |
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寛政の改革で松平定信が出した朱子学以外の学問を禁止する命令。
江戸時代に禁止されていたキリスト教は解禁され、政府は神道を保護することとなりました。
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神道 | 仏教伝来前からある日本古来の教え | 神仏分離令、廃仏毀釈 |
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神道を国教化しようとする動きの中で出てきた仏教を廃止する運動。
| 発祥地 | 主な教え | 中学歴史でのポイント | |
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| 仏教 | インド | 苦しみをなくすために修行することを説く。 | 日本には飛鳥時代に仏教が伝来し、政治とも結びつきました。 |
| キリスト教 | パレスチナ | 神への信仰と隣人愛を重視する教え。 | 戦国時代に日本にキリスト教を伝えたのがフランシスコ・ザビエル。 |
| 神道 | 日本 | 自然や神々に対する崇拝を基本とする。 | 日本最古の宗教で、第二次世界大戦中などは政治とも強く結びついていた。 |
| 儒教 | 中国 | 人としての正しい行動や道徳を重視する教え。 | 儒教は江戸時代に武士の道徳として採用されていた。 |
| イスラム教 | アラビア半島 | 神(アッラー)の教えに従い、平等を説く。 |
仏教は、紀元前5世紀ごろインドで釈迦(シャカ)によって始まりました。釈迦は、人生の苦しみから解放されるために「悟り」を開き、それを人々に教えました。この教えが、徐々にインドからアジア各地に広まり、日本にも6世紀に伝わりました。
仏教が日本に伝わったのは、飛鳥時代(6世紀)のことです。百済(現在の韓国)から仏像や経典がもたらされ、蘇我氏と物部氏という2つの豪族が仏教の導入を巡って対立します。蘇我氏が勝利し、仏教は次第に日本で広まっていきました。
その後、奈良時代に入ると聖武天皇が国を守るために「大仏を作れ!」と命じました。これが有名な東大寺の大仏です。仏教はこのように政治とも強く結びつき、鎌倉時代には武士の間でも支持されるようになりました。
この時代には、禅宗という新しい仏教の教えが広まり、「座禅」を通じて心を静め、武士たちの精神的な支えとなりました。
キリスト教は、紀元1世紀にパレスチナでイエス・キリストによって始まりました。彼の教えは「神を信じ、すべての人を愛しなさい」というもので、後に「新約聖書」にまとめられました。キリスト教はその後、ローマ帝国を通じて広まり、現在では世界中に信者がいます。
キリスト教が日本に伝わったのは、戦国時代のことです。1549年、スペイン人宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、日本で初めてキリスト教を広めようとしました。彼は「神を信じることで救われる」と説き、一部の武将や領主がこれを受け入れました。
しかし、江戸時代に入ると、キリスト教は弾圧されます。キリシタン(キリスト教徒)が増えると、幕府は「外からの宗教は危険だ」と感じ、厳しい取り締まりを行いました。そのため、キリスト教徒たちは地下に潜って信仰を守り続けました。これが「隠れキリシタン」として知られています。
神道は日本固有の宗教で、自然や神々を崇拝する信仰です。太陽や山、川など自然現象を神として祀り、日本の歴史や文化に深く根付いています。神道には教典や教祖が存在しないため、非常に柔軟で、他の宗教とも共存しやすい特徴があります。
神道は、天皇が神の子孫であるとされる信仰とも結びついています。古代から現代に至るまで、神道は日本の国家形成に大きな影響を与えてきました。特に、明治時代には「国家神道」として、天皇を中心とした国づくりの思想が強調されました。
儒教は、紀元前6世紀ごろ中国の孔子(こうし)によって生まれた思想です。人としての正しい行動や道徳を重視し、親や目上の人を尊敬し、秩序ある社会を築くことを目的としています。
江戸時代に入ると、儒教は武士の道徳として取り入れられました。「忠義」「孝行」といった儒教の教えは、武士が守るべき重要な価値観とされ、これが日本の教育制度にも影響を与えました。この時代には、学問が非常に重要視され、武士たちは儒教の教えを基に政治や社会の在り方を学んでいました。
江戸時代には、子どもたちも儒教に基づいた道徳教育を受け、「親を敬え」と教わったのです。現代の学校の道徳の授業にも、儒教の影響が残っているかもしれませんね。