中学歴史に出てくる「ナントカの変、乱」一覧まとめ

中学歴史に出てくる「ナントカの変、乱」一覧まとめ

成功した反乱は「ナントカの乱」、失敗は「ナントカの変」

中学の歴史で習う「ナントカの乱、変」を一覧形式でまとめてみました。

 

同じような名前があって混乱して覚えにくいですよね。定期テストで出そうな重要なものを中心にピックアップしたので確認してみてください。

 

ちなみに、「」と名前がつくのは、そのときの幕府や朝廷など権力に対して反乱を起こしたが、鎮圧されてしまった戦いのことです。成功した場合は「変」となります。

  • 「ナントカの乱」…失敗した反乱
  • 「ナントカの変」…成功した反乱。本能寺の変など。

このほかに全国的な戦いも「乱」とします。応仁の乱など。

 

ナントカの役(えき)

変と乱のほかにもナントカの役(えき)というのが出てきます。
「役」というのは国外などいままでの勢力範囲外との戦いのことです。

 

中学歴史「ナントカの乱」一覧

ナントカの乱 年号 時代 主役(※1) 相手側
壬申の乱 672年 飛鳥 大友皇子 大海人皇子(天武天皇)
平将門の乱 935年 平安 平将門 平貞盛、藤原秀衡
藤原純友の乱 939年 平安 藤原純友 源経基
保元の乱 1156年 平安 崇徳上皇、藤原頼長 後白河天皇、平清盛、源義朝
平治の乱 1159年 平安 源義朝 平清盛
源平の内乱 1180年 平安 源氏と平氏
承久の乱 1221年 鎌倉 後鳥羽上皇 北条氏(鎌倉幕府)
応仁の乱 1467年 室町 細川氏と山名氏
島原の乱(※2) 1637年 江戸 島原・天草のキリスト教徒 江戸幕府(徳川家光)
由井正雪の乱 1651年 江戸 由井正雪 江戸幕府
大塩平八郎の乱 1837年 江戸 大塩平八郎 江戸幕府
太平天国の乱 1851年 江戸 洪秀全 清(中国)
佐賀の乱 1874年 明治 江藤新平 明治政府
東学の乱(※3) 1894年 明治 東学の信徒 朝鮮政府
  • ※1…主役というのは反乱を起こした側。「乱」とつくものは失敗した反乱なので、相手側に敗れています。
  • ※2…最近の教科書では「島原・天草の一揆」という名称のほうが一般的です。
  • ※3…甲午農民戦争とも言います。

 

セットにすると覚えやすい〇〇の乱

紛らわしいものが多い中でセットにすると覚えやすいものがあります。

 

ひとつは「平将門の乱」と「藤原純友の乱」。
これはどちらも地方での武士の反乱です。

 

もうひとつは「保元の乱」と「平治の乱」。
この2つにより武士が政治の世界で権力を握ることとなります。

 

中学歴史「ナントカの変」「ナントカの役」一覧

ナントカの変、役 年号 時代 主役(※1) 相手側
本能寺の変 1582年 戦国時代 明智光秀 織田信長
桜田門外の変 1860年 江戸時代 水戸藩浪人 井伊直弼
前九年の役 1051年 平安時代 源義家ら源氏 安倍氏
後三年の役 1083年 平安時代 源義家ら源氏 清原氏
文永の役 1274年 鎌倉時代 鎌倉幕府
弘安の役 1281年 鎌倉時代 鎌倉幕府
文禄の役 1592年 安土桃山時代 豊臣秀吉 朝鮮
慶長の役 1597年 安土桃山時代 豊臣秀吉 朝鮮
  • ※1…ここでは戦いを起こした側を「主役」としています。

 

覚えておきたい「〇〇の変」2つ

中学歴史でゼッタイに覚えておきたい「変」は2つ。
本能寺の変桜田門外の変です。

 

「変」というのは権力側に対して起こした戦いが成功したもののことなので、この2つとも時代の変わり目に起きています。

 

セットで覚える「〇〇の役」

「ナントカの役」は2つセットで覚えると覚えやすいです。

 

まずは、「前九年の役」と「後三年の役」。
ともに平安時代の東北地方での戦いです。

 

国内での戦いですが、当時は東北地方は蝦夷と呼ばれるものが支配していて幕府の権力がおよんでいない地域だったため、国外での戦いにつく「役」が名前についています。

 

中国、朝鮮との戦い

元寇と呼ばれるのが「文永の役」と「弘安の役」。
元(中国)が北九州に攻めてきた戦いです。

 

反対に日本が朝鮮半島に攻めて行ったのが「文禄の役」と「慶長の役」。
こちらは豊臣秀吉によるものです。