満州をめぐり日本と中国が争っていた中で起きたのが満州事変(1931年)です。
日本軍(関東軍)が満州を占拠し、日本人が事実上の支配権を持つ満州国を建国しました。これを不服とする中国政府が国際連盟に訴えたことで、国際社会から日本は非難を浴びます。
こうしたなかで国際社会との協調を図ろうとしていたのが犬養毅首相。
その首相に反発した海軍の将校が起こしたのが五・一五事件です。
1932年5月15日に起きたので「五・一五事件」と呼ばれます。
五・一五事件は政党内閣が終わることとなる出来事だったことも試験では出題されやすいので覚えておきましょう。
二・二六事件は陸軍の青年将校らが軍事政権を樹立しようとして起こしたもの。
起きたのは1936年2月26日。五・一五事件の約4年後です。
東京の中心部を占拠しましたが、最終的には反乱軍として鎮圧されました。
この事件以降、軍部の発言力が高まり太平洋戦争へと突き進んでいくこととなります。
1931年 | 満州事変 |
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1932年 | 満州国の建国 |
五・一五事件 | |
1933年 | 日本が国際連盟を脱退 |
1936年 | 二・二六事件 |
1937年 | 日中戦争はじまる |
五・一五事件も、二・二六事件も起きた日付から名前がつけられていますが、似たようなものに、三・一独立運動と五・四運動があります。
この二つは朝鮮と中国でのもの。
どちらも1919年に起きた民族自決を目指す動きです。