
鎌倉幕府を滅ぼし、室町幕府を開いたのが足利尊氏です。
幕府を開いたほかの将軍、徳川家康(江戸幕府)と源頼朝(鎌倉幕府)に比べると地味な印象があるかもしれません。尊氏は「たかうじ」と読みます。
尊氏の「氏」は田中氏、佐藤氏といったような敬称ではないので勘違いしないようにしましょう。たまに、足利尊が名前だと思っている人がいます。間違いです。
鎌倉幕府を滅ぼしたのが足利尊氏ですが、最初は幕府側の人間でした。京都周辺の反幕府勢力の鎮圧に幕府軍を率いて向かったのが尊氏です。
ところが、相手側(反幕府勢力)の後醍醐天皇と手を結び、反幕府軍に加わります。そのまま、六波羅探題を滅ぼすこととなります。
六波羅探題というのは、朝廷や西国を監視する京都にある鎌倉幕府の機構です。これとほぼ同時に新田義貞が鎌倉を攻め落としたことで鎌倉幕府は滅亡しました(1333年)。
鎌倉を攻め落としたのは足利尊氏ではなく新田義貞です。
尊氏は京都の六波羅探題を攻め落としました。
足利尊氏と関係が深い人物と言えば後醍醐天皇です。
味方として手を組んだり、敵として戦ったりしています。
足利尊氏の孫にあたるのが3代将軍の足利義満です。
足利義満が行ったことを尊氏が行ったことと勘違いしないようにしましょう。
「足利尊氏」が答えとなる問題文をピックアップしてみました。
足利尊氏がテストで出るのはこのあたりです。覚えておきましょう。